2026年FIFAワールドカップのグループステージ第2節において、日本代表はチュニジア代表と対戦します。現地時間で6月20日(日本時間6月21日13:00)にメキシコのモンテレイで開催されるこの一戦は、グループステージ突破の鍵を握る重要な試合です。本記事では、対戦相手であるチュニジア代表の基本プロフィールや戦術特徴、日本との関係について解説します。
1. チュニジア代表の基本情報
チュニジア代表は、北アフリカを代表する強豪国の一つです。粘り強い守備と鋭いカウンターを信条としており、大舞台での勝負強さを持っています。
- 愛称:カルタゴの鷲(Les Aigles de Carthage)
- 最新FIFAランキング:45位(2026年時点)
- W杯出場実績:3大会連続7回目
2. 日本代表との対戦成績
日本とチュニジアの国際Aマッチにおける通算対戦成績は、日本から見て5勝1敗(得点8、失点3)です。日本が勝ち越しているものの、侮れない相手です。
| 試合日 | 大会・親善試合 | スコア | 開催地 |
|---|---|---|---|
| 1996年10月13日 | 国際親善試合 | 1-0 ○ | 神戸(日本) |
| 2002年06月14日 | FIFA W杯 日韓大会 | 2-0 ○ | 大阪(日本) |
| 2003年10月08日 | 国際親善試合 | 1-0 ○ | チュニス(チュニジア) |
| 2015年03月27日 | キリンチャレンジカップ | 2-0 ○ | 大分(日本) |
| 2022年06月14日 | キリンカップサッカー | 0-3 ● | 吹田(日本) |
| 2023年10月17日 | キリンチャレンジカップ | 2-0 ○ | 神戸(日本) |
2002年の日韓W杯ではグループステージ最終戦で対戦し、日本が森島寛晃選手と中田英寿選手のゴールで2-0と勝利しました。この勝利により、日本は史上初の決勝トーナメント進出を決定しました。2022年にはホームで0-3と完敗を喫しており、これが通算で唯一の黒星となっています。直近である2023年10月の対戦では、古橋亨梧選手と伊東純也選手のゴールで日本が2-0で勝利しました。
3. 2026年W杯アフリカ予選の直近成績
2026年W杯のアフリカ予選において、チュニジア代表はグループHを圧倒的な成績で首位通過しました。
最終成績は9勝1分0敗(勝ち点28)と無敗を維持しました。特筆すべきは、予選10試合で22得点を記録しながら、失点を「0」に抑え込んだ点です。全試合無失点という極めて堅固なディフェンスブロックは、本大会でも日本代表にとって大きな壁となることが予想されます。
4. 指揮官:サブリ・ラムシ(Sabri Lamouchi)監督
チームを率いるのは、2026年1月に就任したサブリ・ラムシ監督です。現役時代はフランス代表としてプレーし、イタリアのパルマなどで活躍しました。
指導者としては、2014年W杯ブラジル大会でコートジボワール代表を率いた経歴があります。この大会のグループステージ初戦で日本代表と対戦し、後半の選手交代を機に逆転して2-1で日本を破りました。日本にとっては、大舞台で再び相まみえる因縁深い指揮官です。
5. チュニジア代表の注目選手
ハンニバル・メイブリ(MF/バーンリー)
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ったアタッカーです。高いテクニックと創造性に加え、ピッチを広くカバーする豊富な運動量を備えています。前線からの献身的なプレスも魅力で、チュニジアの攻撃を牽引する背番号10番です。
エリス・スキリ(MF/フランクフルト)
代表のキャプテンを務める不動のボランチです。ブンデスリーガなどで長年にわたり主力を務め、欧州トップリーグでの経験値はチーム随一です。優れた危機察知能力と確かなビルドアップ能力で、攻守のバランスを整えます。
ラニ・ケディラ(MF/ウニオン・ベルリン)
元ドイツ代表のサミ・ケディラ氏の弟です。2026年3月に代表資格の変更が承認されてチュニジア代表に加わりました。フィジカルの強さを生かした守備と的確な戦術眼を誇り、中盤の守備強度をさらに高める存在です。
エリアス・アシュリ(FW/コペンハーゲン)
左サイドを主戦場とする突破力抜群のアタッカーです。デンマークの強豪コペンハーゲンでスタメンとして活躍しており、チームの貴重なカウンターの矛先として機能します。
6. チュニジアの文化と日本との関係
チュニジアは、北アフリカの地中海沿岸に位置し、多様な文明が交差してきた歴史的な国です。
多層的な歴史と世界遺産
古代フェニキア人が築いた「カルタゴ遺跡」をはじめ、保存状態の良い「エル・ジェムの円形闘技場」など多くの世界遺産を有します。また、青と白のコントラストが美しい街「シディ・ブ・サイド」や、映画『スター・ウォーズ』のロケ地となったサハラ砂漠のタタウインなど、多様な観光資源が魅力です。
クスクスとハリッサの食文化
チュニジアの国民食は、小麦粉から作る極小のパスタを用いた「クスクス」です。また、唐辛子やニンニク、スパイスを調合した赤くて辛いペースト「ハリッサ」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、日常の食卓に欠かせない調味料です。
日本との良好な外交・友好関係
日本とチュニジアは、1956年の外交関係樹立以来、極めて良好な関係を維持しています。両国は天然資源が少なく「人材育成」を最重視する点で共通しており、親日的な国民性でも知られています。
2022年にはアフリカ開発会議(TICAD8)がチュニジアの首都チュニスで開催されました。また、二国間投資協定の基本合意がなされるなど、経済・外交の両面でパートナーシップを強化しています。